
先日、「身体と心を解き明かす生理学」のクラスを開催しました。
参加してくださった皆さんは、五感を通じて、いつも働き続けてくれている臓器へそっと触れ、
その場所に眠る知恵に耳を澄ませてくださいました。
私たちは日々、気づかないうちに、たくさんの感情を身体に預けながら生きています。
触れるとき、触れられるとき、身体は思考よりも早く応えます。
やさしい圧、呼吸、沈黙。
ガイダンスに沿って進めながら、
当たり前すぎて忘れてしまっていた細胞の叡智と出会い直す時間になれば—
そんな願いを込めて準備してきました。
クラスが終わったあと、皆さんの感想を聞きながら、
その体験が深く身体に染み込んでいることを感じられて、静かな安堵とともに夕べを迎えました。
そうした流れの中で、今日は、リンパにまつわるお話をシェアしたいと思います。
日本人は特に、喜びも痛みも声にならないまま心の奥にしまい込み、沈黙と共に生きる文化を持っています。
だからこそ、悲しみは体内に長く残りやすいのかもしれません。
身体は、忘れていません。
ここから少し、身体がどのように悲しみを抱き続けるのか、そっと触れるように、読み進めてください。
悲しみが宿る7つの場所
悲しみは、時間が経てば自然に消える―
私たちはそう思いがちですが、身体はゆっくりと、丁寧に、その感情を保持します。
言葉になる前の痛みは、筋膜に。
飲み込んだ涙は、喉元や顎に。
呼吸の止まった瞬間は、胸の奥に。
身体は、心が抱えきれなかったものを代わりに持ち続けてくれるのです。
● 首と顎
「まだ伝えたいことがある。」
● 胸
「この痛みを抱えたまま呼吸してきた。」
● 腹部
「この現実を飲み込むのに、時間が必要だった。」
● 肩
「私は一人で耐えようとしてきた。」
● 腰
「安心していい場所を探している。」
● 顔
「涙は、深い愛の証だった。」
● 脚
「動きたい。でも、少し休みたい。」
どの反応も、間違いではありません。
どれも身体があなたを守り、調整しながら生きてきた証です。
身体を責めないでください
痛みも重さも、滞りも、
あなたにとって「間違った反応」ではなく、身体が助けようとした最良の選択だったのです。
リンパは、感情が整いはじめたとき、ゆっくりと動きだします。
呼吸、
やさしいタッチ、
眠り、
涙、
そして人とのつながり。
それらが少しずつ、身体に残った悲しみを溶かしていきます。

最後に
先日のクラスで触れた身体は、
きっとこの先の施術や暮らしの中でも、静かに、深く、語り続けてくれると思います。
どうか、急がずに。
自分に触れるとき、誰かに触れるとき、
その身体の歴史と、その人が生き抜いてきた物語に、
そっと敬意を添えてください。
悲しみは敵ではありません。
その奥にある、愛・つながり・記憶が、まだあなたの中で息をしている証だから。
身体は今も、
癒えながら、更新されながら、未来へ進んでいます。
先日、参加してくださった皆さまへ―
そして今、これを読んでくださっているあなたへ。
どうか、身体を信じてください。
身体は、常にあなたの味方です。
身体と向き合い、感覚に耳を澄ませる学びは、必要な人のもとへ、そっと手渡される形で続いています。