
このたび、
22年間続けてきたクラニオセイクラル・アンワインディングのコース形式での提供を、
一旦一区切りとすることにいたしました。
まず何よりも、
この長い歩みを共に支えてくださった皆さまへ、
心からの感謝をお伝えしたいと思います。
22年もの間、ほぼ毎年、日本へ足を運び続け、
多くの学びと愛情を惜しみなく分かち合ってくださったゲイリー・ストラウス先生。
長年にわたり学び続けてくださった日本の生徒の皆さま。
そして今回、海を越えてアメリカから学びに来てくださった生徒の皆さま。
さらに、この大きな合宿を陰で支えてくださったたくさんの方々。
本当にありがとうございました。

振り返れば、24年ほど前。
ジェイソン・コッポラ先生から初めてクラニオのクラスを受けた日の夜、不思議な夢を見ました。
なぜか私は人に教えていました。
「いつか教えたい」という願望のようなものではなく、
ただ淡々と、その姿を見ていたことを今でも鮮明に覚えています。
そして、その夢に導かれるように、
私はこの道を匍匐(ほふく)前進のような体感で進んだように思います。
20代後半、もう少し集中して学びたい、知識と経験を身に着けてから教え始めたいと
アメリカに留学する費用を貯めたあとに父に言ったのですが、
かえってきたのは、
「船はもう出た、航海に出た船は引き戻せない。
お前は雑草の一つ、草をかき分け実体験で進んでいくんだ。」
という言葉でした。
日本に生徒さんがおられたので、
たびたびアメリカへ通い、多くの先生方から学びました。
その中でもゲイリー先生からは、
クラニオの技術だけではなく、
人生の在り方や暮らしの築き方、人との関わり方まで、
本当に多くのことを教えていただきました。
長い時間を共に過ごしていただいたことは、私にとってかけがえのない財産です。

クラニオの世界は、とても静かで、とても広く、そして深い世界です。
私はアメリカで学んださまざまな流れを統合しながら、日本の皆さまへ学びをお伝えしてきました。
そして最終的にはゲイリー先生のスクールである、
Life Energy Institute(LEI)から修了証を発行していただくという、
私自身が理想としていた形でスクール運営を続けることができました。
そのことを今、とても幸せに感じています。
今回の日米合同合宿は、その集大成ともいえる時間でした。
基礎からアドバンスまでを一気に学ぶ短期集中型の合宿。
それを、自ら開いた篠山の古民家道場で開催できたことは、大きな祝福でした。
世界各地から仲間たちが集い、共に学び、共に食べ、共に笑い、共に静寂を味わう。
まるで一つの村のような時間でした。

今回の合宿では20名を超える方々が宿泊されました。
そのため、食事の準備や環境づくり、送迎など、本当にたくさんの方々に支えていただきました。
空港への送迎。
毎日の食事。
神社やお寺への移動。
日々の買い出し。
そして、宿泊環境を少しでも快適に整えるための数えきれないサポート。
村の皆さまや友人たちが自然に手を差し伸べてくださり、
そのおかげで、合宿全体が終始穏やかであたたかな場となりました。

そして今回、私にとって特別な意味を持った出来事があります。
合宿の中休みの日。
これから私が出仕することになる波々伯部神社にて、ご祈祷を受ける機会をいただきました。
振り返れば22年間。
私はゲイリー先生のスクールに学び、この学びを日本で育ててきました。
しかしその日、自分の中で静かに何かが移り変わるのを感じました。
ゲイリー先生から。
LEIから。
そして波々伯部神社へ。
自分の仕える軸が静かに移り始めていることを感じたのです。

何も考えていなかった私に、近松宮司がご自身の作業用の白衣をくださいました。
その白衣を身にまとい、神社側の人間として皆さんをお迎えすることになりました。
不思議な気持ちでした。
私は合宿の主催者でありながら、同時に神社側の人間としてそこに立っていました。
その意味の大きさは、きっと今の私が理解している以上のものなのだと思います。

これまで私は、新しい場所へ進む時、
どちらかといえば後ろを振り返らずに進んできたように思います。
けれど、今回は違いました。
今まで共に歩んできた生徒さんや仲間たち、そして師匠を、
新しい場所へお連れするような感覚がありました。
断ち切るのではなく、橋を架ける。
終わらせるのではなく、次の場所へと案内する。
そんな移行でした。
これから私は、少しずつ神社への出仕を始めます。
そして、この古民家道場を、
国内外に開かれた自然の叡智を
場全体から受け取れるセルフレギュレーションの場として育てていきたいと思っています。
個人へのヒーリングから、場そのものが人を整えるフィールドへ。
個人の治療から、共同体や祈りの場へ。
私自身が学び始める前から惹かれていた「源流」へと、
少しずつ還っていくような感覚があります。

クラニオのコース形式での提供は、一旦ここで区切りを迎えます。
しかし、クラニオの学びそのものが終わるわけではありません。
これからも必要なタイミングで、
単発のワークショップや特別クラスは開催していきます。
また、修了証の取得を希望される方へのサポートも引き続き行ってまいりますので、
どうぞご安心ください。
ポラリティセラピーも続行して、
ワークショップ形式で、
クラスは数は少なくなりますが提供させていただきます。
協会の運営、
またプラクティショナーへのサポート、
スーパービジョンも継続していきますのでご安心ください。

22年前に始まった一つの旅。
その旅は今回、一つの美しい円を描いて完結しました。
そして今、また新しい旅が始まろうとしています。
この道を共に歩いてくださったすべての皆さまへ。
師匠へ。
仲間へ。
生徒さんへ。
村の皆さまへ。
遠くから訪れてくださった皆さまへ。
そして、この道を信じて歩き続けてきた自分自身へ。
心からの感謝を込めて。
本当にありがとうございました。
これからも、どこかでまた皆さまとお会いできることを楽しみにしています。
深い感謝とともに。
早志享子
Embodiment Therapy Institute