
震えあがるほどの感情の波が浮上したとき、
それを今、目の前で生きている存在に向けて放たずにいられるよう、
どうか、その瞬間を、少しだけ抱きとめてみましょう。
怒りも悲しみも、放たれぬエネルギーは、声・光・振動となって空気を揺らします。
それは、見えない毒の粒子のように、
受け取った人の神経にまで響き渡り、
ホルモン信号を変え、心をざわめかせ、
世界全体を、かすかに濁らせてしまいます。
どうか、思い出してください。
あなたのその感情は、
間違ったものでも、手放すべきものでもなく、
あなたを次の場所へ運ぶために現れた、変容のためのエネルギーなのだということを。
ぶつける代わりに、空へ向かって叫んでください。
あなたの内側に詰まったものを、
誰かの身体ではなく、風と光に、ゆだねてください。
山の上でも、海辺でも、あるいは夜の空の下でも構いません。
深く息を吸い込み、胸の奥から、大声で放つのです。
「私はもう、抑えない」
「私は、生きている」
その声は、あなたの内に詰まった炎を解き、
地の底のマグマと共鳴して、すべてを焼き尽くし、浄化してくれるでしょう。
叫び終わったあと、静けさが訪れます。
それは、あなたが世界に毒を放たなかった証。
あなたは自分の痛みを、
誰にも渡さず、自らの手で、天へと還したのです。
その行為は、
母の連鎖を断ち切り、祖母の沈黙を解き、
次の世代の心を守る祈りとなります。
感情とは、
破壊のためではなく、光へ向かうための燃料です。
それを人にぶつけず、空に還すとき、
あなたの内側で、炎は光となり、怒りは祈りへと変わっていきます。
どうか、自分の感情を怖れずに。
けれど、誰かを傷つけずに。
あなたの声が天へ届くその瞬間、
魂を宿した身体は、浄化と消化の器となり、心の器を、豊かにしてくれるのです。

感情の波は、あなたを溺れさせるために現れるのではありません。
それは、あなたを本来の場所へ還すために起こる、生命のうねりです。
波を抑え込もうとしなくていい。
誰かにぶつける必要もない。
呼吸し、感じ、空へと還すことができたなら、
炎は光となり、揺れは祈りへと変わっていきます。
あなたが育てている、その「感情のいかだ」は、
すでに、あなた自身という大海を渡る力を持っています。
どうか信じて、
次の波も、あなたの旅の一部として迎えてください。
もし今、この文章を読みながら、
胸や喉、腹の奥に、小さな震えや、熱、静けさを感じているなら——
それは、あなたの身体が
「ひとりでやらなくてもいい場所」を探しはじめているサインかもしれません。
私たちのセッションやワークショップは、
感情を無理に変えたり、正そうとする場ではありません。
呼吸と身体感覚を通して、
感情の波の中にある「戻ってこられる静けさ」を、
安全に、繰り返し体験していく場です。
あなたのペースで、あなたの波と共に。
必要なときに、そっと思い出してもらえたら十分です。